舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 東京凱旋公演の感想【ネタバレあり】

舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ 東京凱旋公演の感想【ネタバレあり】

2019-08-05

2019年7月27日。品川プリンスホテルステラボールでの刀ステ、慈伝 日日の葉よ散るらむを観てきました。
ネタバレ考慮は一切していないので、危険を察知した方はそっと避難でどうぞ!

最初スクリーンに投影された聚楽邸捜査。
ゲームそのものの長義くんのセリフと、今回のキャストで織りなす聚楽邸捜査の模様が映し出されました。
「何でキャストいるのに映画みたいに投影されるんだろう?」
そんな疑問を持ちながらも観劇して気付くのは、今回歴史修正主義者との戦闘は一切無いからだと。
スクリーンの幕が下りれば、出てくるのは立派になった本丸のセット。
そりゃあ前撮りするわ、戦闘シーン。
でもちょこっと叫びたい。
室内戦には全くもって向かない部隊編成だったと(笑)

まるで花丸本丸!刀ステ独特の緊張感が…ない!

一番驚いたのは、まさにアニメの花丸本丸のような雰囲気だったということ!
内番衣装でみんな歌っているし動いてるし踊ってる…!!!
鶴丸は屋根の上から顔出してたり、畳の下からいきなり出て来たり、悲伝のときまでの肩に刀担ぎながらぴょんぴょん跳ねて絶対殺すマンじゃなかった(苦笑)
五虎退と一緒に探し物してくれる優しいお兄さんだった…。
途中まんばちゃんになりきってる愉快犯になってたけど^^
みんなが笑顔だったし、何ならテンパった長谷部がぽんこつだったし、布をバサーってみんなやるし、引っ越し作業で本丸の日常が描かれていてお客さんもみんな笑顔なストーリーでした。

第一話の印象

五虎退が 五虎退 すぎて、本当すごいと思いました。
あまりにも声もしぐさも似すぎていて!
同田貫がまんばちゃんと長義くんの説明するのにジェスチャーでやりはじめて「分かれよ!」ってなってるの、「だよねー」って思った。
長谷部が長義くんとまんばちゃんを鉢合わせないよう、「ぶりかえす」と色々心配してるのが新鮮でした。
結論が「(政府に)一旦帰ってもらおう」。
帰ってくれないよ、報酬だよ!
とにかく同田貫・山伏・長谷部がまんばちゃんのこと心配しすぎてテンパるのすごかった…!

まんばちゃんと歌仙がお買い物行ってるーーーー!!!
掃除道具を揃えに行っていた模様。
お買い物から帰ってきた2人に上記3名の慌てぶりがね!
「話がある」と引き止めながら中々長義くんが来てることを言えない長谷部・山伏・同田貫。
この流れに飽きた歌仙が買ってきた荷物であやとりはじめたーーーー!!!
かわいい…かわいすぎる…
歌仙そういうとこあるよね^^
あと歩くとき袴を少し上げながら動くのかわいすぎる!!!
このシーンで何故か「監査官」ではなく政府からの「視察官」が来てるってことになり、視察官を探しに行くまんばちゃんVS阻止しようとする3人VS近侍に挨拶しようとする長義くんが本丸内うろうろし出すんだけど、2階の真ん中で視察官見当たらないからか首傾げるまんばちゃんめっちゃかわいかった…!

第二話の印象

太郎と次郎の歌と舞が綺麗!
歌の歌詞に「日日の葉よ散るらむ」って入っていてまさに今回の舞台のための歌。
長義くんの歓迎会という名の飲み会、酔った大包平が布を被りたくて仕方が無くなってるの面白い。
それを宥める鶯丸、もう保護者だった。

南泉が荷物運びする毎にサボってるのね(笑)
お昼寝しちゃうのかわいい…!
そこにちょっかいかけにいく長義くんも、何だかプライドがエベレスト級に高いのに来たばかりの新人っていう位置、嫌いじゃない。
ちょっと思うところのある南泉も先輩だからと目をかけてあげるのが微笑ましくて。
あとどう見ても内番服、田舎のヤンキーにしか見えない。

五虎退・前田・鶴丸の探し物探索部隊がめっちゃかわいいの!
ステージ降りてうろうろするんだけど、彼ら近くで見るとすごく顔小さいのね!?
「これくらい」と手でジェスチャーするの、かわいい。
かわいいしか言えないくらいかわいい。

第三話の印象

何度も繰り返す「大事な話がある」にまんばちゃんの怒りのボルテージが上がってるのすごい伝わってきた。
山伏だけならまだしも長谷部も筋肉についての相談って(笑)

鶴丸が探し物探索中、布発見して被ってるのね。
そこに長義君が来て、近侍であるまんばちゃんと勘違いして話しかけるんだけど、すごいのが鶴丸、キラキラした目で布被りつつ顔見せないでまんばちゃんのセリフ全部言ってくのね!
ゲーム内のまんばちゃんのセリフーーーー!!!
くるくる回りながら思いつく限りのセリフ言って去っていくの、もう、かわいい。

鶴丸が去ってから本物のまんばちゃんと長義くんが対面するんだけど、そのときの長義くんのテンパり具合がすごかった…!
言葉遣いが乱れるくらい何だろう…ホラーに遭遇したみたいな?(笑)
でもその後すぐにいつもの言葉遣いに戻るのも早かったんだけど。

探し物部隊で歌仙がだるまを持ってきたとき、速攻で「違う」と言われたとたん「文系と言えど僕は之定だからね!!!」とキレて手にしていただるまを投げようとしてるの、もう、ほんと、文系じゃないって言われるのそういうとこやぞ。

第四話の印象

遂に大包平、布を手に入れるの章(笑)
まんばちゃんと間違えられているのに言い出せない大包平、かわいい。
途中で本物のまんばちゃんと鶯丸が来て、違うことが判明するんだけど、最初に長義くんと出会った謎の布の人物が鶴丸じゃなくて大包平だと思われていて不憫…。
長義くんの歓迎会の再開で五虎退がお酒の匂いで酔って倒れちゃったとき、近くにいた歌仙、おちょこ救出してるのね。
五虎退じゃないんだって思った瞬間(笑)
その後飲みなおしてるの、嫌いじゃないよ。

長義くんがまんばちゃんに勝負を挑む下り、3部隊での本丸内での勝負が勢いすごい。
山姥切と呼ばれる問題を勝負で決めようとするの、やっぱり刀だなーって。
でもレベル1の長義くんと恐らくカンストしてるまんばちゃんとじゃ勝負にならないよ…
長義くんの部隊はまんばちゃんを一人にさせる作戦で1対6に持ち込むんだけど、大太刀と太刀がメインの部隊だからかまんばちゃんの一人舞台。
強くなったね…まんばちゃん。
負けが分かっているのに挑み続ける長義くんも、強さを前面に出してるまんばちゃんも双方見ていて辛い。
最後食って掛かった長義くんに対して、多分だけど戦線崩壊させようとしたまんばちゃんに負けを告げる長義くんが可哀そうだけどかわいい。

第五話の印象

鶯丸が何故長義くんが負けたのかを長義くんに話すとき、三日月の話題が出てきた。
監査官だったから長義くんはもちろん、以前三日月がいたことは知っていたし何なら彼がここまで本丸を引っ張ってきたのも把握している。
それでも今まんばちゃんが近侍をしていることに納得出来ないのはやっぱり山姥切同士の折り合いがつかない感情からなのかな。

ここで五虎退の探し物が発見されるんだけど、もう今回出てない三日月の忘れ形見が出てくるの、もう…!
カラスが持っていた五虎退の探し物。
いち兄お手製の袋で、開けようとするも開かない。そんなとき後ろで歌仙が大包平にジェスチャーで開けてあげてやってるの、かわいい…!
いや、大包平がやったら袋大破するよ!!!
結果袋が破れてどんぐりが出てくるんだ…。
義伝で三日月が修行に行く小夜ちゃんに渡してたやつーーーー!!!ここで三日月が五虎退に修行に行く者に渡すように言付かってるとか、声だけ鈴木拡樹さんの出演があったりとか、もちろんこの舞台だけ見ても話は繋がるけど今までの作品おさらいしとくとより「あーーーーこれーーーー!!!」ってなる仕様すごい。
「どんぐり、三日月さんも持ってます」って五虎退が言ってるの信じてる。
また彼が本丸に戻ってこれるの待ってる!
前半のギャグテイストのノリとのギャップがすごかった…。
まんばちゃんの「クソじじい!!!」って叫びも何かもう、グッとくるよね。

慈伝 全体的なまとめ

まんばちゃんの修行行きが決定し、最後の方は長義くんも本丸に慣れてきた感じが描かれていて、ちょっとずつ悲伝から停滞していた時間が動き始めた感じがしました。
そういえば歌仙と陸奥守が話してたところによると、彼らも古参の刀たちなんだってことが明らかに。
まんばちゃんは初期刀だから当たり前だけれど、その後すぐに彼らも顕現したらしい。

あと細かい表情とかすごかった。
歌仙が一番最初に長義くんに「そこの君」って言われて、「僕には歌仙兼定という名前がある」って言うシーン、呼ばれてすぐ眉毛だけピクって動かして不快感出してるのね!!!
「あー、分かる…歌仙なら笑顔がピシって固まるよね」って思った。
人見知り(義伝・小夜談)らしいから、会ったことない刀に不機嫌さぶつけるの歌仙の癖だよねって思いながら見てました。

最終話で遠征先が幕末。
古参がまんばちゃん・歌仙・陸奥守ってことが分かって、今回やたらと陸奥守のシーンで人をまとめる部分が多かった。
大千秋楽で発表の冬の新作は部隊長陸奥守ってことは、これに結び付けるための布石だったのかな。

次回初めて初演からずーっと出っ放しのまんばちゃんがいない刀ステになるのは新鮮だし、鶴丸のキャストが健人くんから染谷さんに変更っていうのがまたみんな考察部隊が騒ぎ出すネタだよねって思いながら楽しみにしています。
まずは会場予約した慈伝のブルーレイが秋に届くのを楽しみに、冬も行けたら良いなぁ。