
2021年01月30日、2月20日の2日間、舞台刀剣乱舞「天伝 蒼空の兵―大阪冬の陣―」を観て来ました。
今回は大坂の陣、冬の方。
冬の陣だけでは完結しないので、夏の陣への布石があったりと続きが気になる仕様でした。
まずは感想から。
ネタバレ考慮してないので、この先は自己責任でお願いします。
无伝の感想はこちら
目次
大坂冬の陣の説明で大まかな出来事の振り返り
一期が今回のメイン。ということで、まず大阪の陣が始まった経緯を説明してくれました。
個人的に関ケ原の戦いが終わった後の徳川と豊臣の関係は大河ドラマ『真田丸』での知識で補っていましたが、およそその通り。
維伝のとき、もはや最初は刀剣男士出て来なかったから、初見は普通の舞台のようでしたが、今回は家康とともに太閤左文字も出てくるから「刀ステだ」って思えました。
ここでも黒田官兵衛が出てくる上に、今回は弥助も出てくる
ステに出てくる黒田官兵衛の出現率の高さよ。
科白劇でも黒幕で出てきたかと思えば、今回もいた…!
すでに準レギュラーのごとく出てくるんですが、死して尚天下へと向かう執念はすごいものです。
阿形と吽形と名付けた遡行軍に言葉を教えて弥助と行動する。
遡行軍ってペットに出来るのか…。
諸説に逃がすことを許さないステ本丸の刀剣男士
信長生存説や秀頼生存説のように、死に方があやふやな人に限って「実はこうだったのでは」という諸説。
刀剣男士的には諸説は歴史改変というスタンスだけど、弥助的には表向きにはきちんと史実通りになっているのだから歴史改変にはならないという考え。
刀ミュは結構諸説に逃がしたり、結果大きな歴史が変わらなければ刀剣男士が歴史上の人物の代わりをやってたりするわけだから…(「つはもの」「みほとせ」)ここは当該本丸の主と男士たちの考え方によるのでは…?
取り敢えずステ本丸は史実以外は絶許なのでしょう。
【追記】維伝で「放棄された世界」を「もしかしたら、あったかもしれない世界」としていた。龍馬があのときああしていれば、と願ったらこうなっていた。みたいな。
なので諸説に逃すと…放棄された世界へとなってしまうんだろうな。
失う覚悟を持っているという山姥切国広
悲伝前の時間軸である今回の天伝。
まだ三日月を自分の手で送っていないまんばちゃんの言葉。「顕現された時から失う覚悟はできている」という言葉。
ここでは刀の本能という「歴史を守る」ということを強調している。
まだここではまんばちゃんは「刀」。
今回の逸話に関するキーワードは今後慈伝後のまんばちゃんに何かしら影響を与えたのだろうか。
太閤左文字の時間軸
彼は慈伝後、下手したら維伝後に顕現している刀剣男士なんだよなーと。
まんばちゃんがいない時間軸の刀剣男士。
「山姥切国広は一から歴史を…」と言いかけてストップがかかる。
年表で虚伝の前が空いているから、最後はあの部分が空くのだろうか…。
でも主はいつか帰ってくると言っていたと希望を述べていたので、維伝で遡行軍に扮していても帰ってくると信じているよ。
刀の逸話
その場で作る逸話は逸話ではない。
誰かが認め、語り繋がれることが逸話だという。だから弥助が刀剣男士を斬った刀という逸話を作ろうとしても作れなかった。
真田の刀として十振り顕現はしなかったけれど逸話を作ろうとした。
真田十勇士は創作として後世に伝わっている存在ということは「朧」として維伝の朧と同じような立場で出てくるのか、はたまた刀剣にまつわる「逸話」として持たせるのか。
夏の陣での答え合わせが楽しみですね。
加州清光が加州清光だった
刀ミュの加州清光の印象がとてつもなく強かったのですが、松田さんの加州清光が加州清光過ぎてすごかった。「国広」って呼んで古参組の話してることから、加州もまんばちゃんと同じくらい前からいるんだなぁ、って。
近侍変わってやろうかと思ったって言うのも、ステの加州くんのしっかりさ。
所々の言葉の伸ばし具合とかアクセントとか、本当加州清光でした。
左文字劇場は日替わり
1/30の劇場
- まんばちゃんが端の方で布を引っ張って顔隠していた
- まんばちゃんがアンサンブルの方に一緒に踊りに行こうとするずおくんを止めに行く
- 加州くんは暇そうに爪いじってた
2/20の劇場
- まんばちゃんとずおくんでアンサンブルのひとりを拉致
- まんばちゃん…というか荒牧くん後ろ向いて笑っちゃってた
- ずおくんを止めるタイミング遅れて一緒に踊ってた
- チラ見した加州君が控えめに踊ってた
左文字劇場、鶴丸(特に染谷鶴丸)がいないから、大きな日替わり唯一の遊べるところだよなぁって思って見てました。
鶴丸、すごいな。いや、染谷さんがすごいな。
真田信繁と秀頼様の衣装が真田丸を彷彿させる
信繁の衣装がもふもふの毛皮を使っていて、大河ドラマ『真田丸』を彷彿とさせました。秀頼様の衣装の色も真田丸を意識しているような配色で、少し2016年にタイムスリップしてました。
一期一振の殺陣がすごかった
日本刀を持つ役というのが2作品目になるので経験値は低いですし、今回は殺陣が何百手もあるということで、そこに対して周りに不安を抱かせたくないですし、何よりも刀剣を持っている時間が自分に一番足りないと感じているので、日常生活でも木刀や刀剣を持って家の中で歩いています。
【インタビュー】舞台『刀剣乱舞』天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-、一期一振役・本田礼生 「今まで見たことがない一期一振の一面が見られる」
まだ日本刀を持って殺陣をするという経験が2作目だという本田さんは、そんなことを思わせないほど早いし優雅な殺陣でした。
2/20は少し出番減っていたのかな。
あまり気付かなかったけれど、腰大丈夫かなっていう思いで見てしまった。
全員の動きの慣れが日に日に出てくる
1/30に見た時と2/20に見た時では、全員の動きが洗練されていました。
遡行軍と戦うときに、結構刀剣男士が飛び乗ったりする動きがあるんですが、それがスムーズになっていた。
慣れ感が出ていて、美しかった。
巻物のような背景の動きのスケールがすごい
維伝の舞台装置が今まで一番大がかりだと思っていましたが、IHIステージアラウンド東京はそれを凌駕した。
360°使えるから、背景がすごく作り込まれているんですよね。
それこそ暗転しなくても回せば背景変えられる。
また投影も出来るから背景い立体感が無くても背景出せるし、客席も動くからアトラクションで本当に扉の中に入っていったかのような感覚を得られました。
動きも一定方向に流れていくから絵巻物のような演出だなぁって思ったり。
ただ人によっては酔うのでは?
軽いスタツアのよう(※スターツアーズ)。
360°動くから、余談ですが帰るときに出入り口で見上げたら六文銭見えて嬉しくなりました。
歴史改変は見られなかったとは?
最後に真田信繁が自刃してしまったにも関わらず、最後に「歴史改変は見られなかった」と大団円のように本丸に帰る部隊。
真田の刀剣男士たちが上手くごまかしたのか、見落としか。
とにかく次の夏の陣へ全て繋げるような終わり方だなぁと思いました。
まとめ
悲伝前の時間軸だからこそ、まだ全員がいる時間軸。
まんばちゃんの殺陣も慈伝の方が早い気が個人的にしてました(気のせいかな)。
時間軸に合わせて殺陣の練度変えてるのかなぁと個人的に思いました。
今まで出てきた「朧」の定義がそれぞれ維伝・綺伝改変・天伝でそれぞれ違うのが気になったりしますが、とにかく夏の陣でどうなっていくのかを楽しみに待ちたいな。
ではまた。