
刀剣もののふの心。
刀剣乱舞とのコラボで4振りがスポットライトを浴びているけれど、それ以外の展示品もすごく興味をそそられるラインナップ。
特に源平合戦や怨霊など怪異が好きな人は刺さるものじゃないかと思います。
感想を残していきます。
目次
もののふの心 刀剣乱舞コラボで4振りをじっくり見れる
すごく優遇されている場所にそれぞれ展示されていました。
後ろからも見れるという見やすさ。
膝丸
大覚寺から出張してきている膝丸。
少ししゃがむと刀の肌がくっきり見えます。
すごい。
GHQに回収されていた時に英文で貼られたメモが付いている鞘も見れてます。
刀と英文っていうアンバランスな一品も珍しいなぁって思いながら鑑賞しました。
宗三左文字(義元左文字)
名物義元左文字。普段は建勲神社に所在。
建勲神社の方たちは審神者に優しいのでまた行きたいな、って思いながら鑑賞。
余談ですが、宗三のポストカードを参拝ついでに頂いた記憶が蘇りました。
茎に「永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀」って入っていることで「何で得た刀か一目瞭然なのが面白い。
明暦の大火で一度消失して、また打ち直された刀であることは初耳でした。
当時の姿から形を変えて残っているのも歴史の楽しさだなって思います。
展示されている場所が絶妙で、甲冑を背景に宗三が見れます。
骨喰藤四郎
何度か拝見している骨喰藤四郎。
でも実はご実家である豊国神社では一度もないな…って思い出しました。
薙刀直シ刀とされていることから、ちょっと厚みが他の刀よりあるよなってスタイルです。
倶利伽羅龍が施されていて、ばみちゃん持ってるだけで魔を祓ってくれるんだろうな。
秋田藤四郎
京都国立博物館から出張。
藤四郎の中で一番小さい身幅の短刀なのだそう。知らなかった。
本当に小さい。
確かにとうらぶの設定資料で一番小さい125cmの身長設定になっていたから、刀身の大きさを反映された刀剣男士の身長だったんんですね。
すごくライトの光を浴びてキラキラしていました。
すごく綺麗。
梵字も見れて、これ懐に入れていたら物理的にも精神的にもお守りになるやつだと思いました。
刀剣もののふの心に来場したらまずしたいこと
展示を見るだけではもったいない!
- 音声ガイドプログラム×刀剣乱舞コラボ
- コラボパネル展示
これらがあるので、ぜひ忘れずにしておきたい。
受付で音声ガイドプログラムも一緒に頼もう
当日券で購入の場合は、受付で一緒に音声ガイドプログラムを申し込むことが可能です。
その際はクレジットカードや各種バーコード決済にも対応しています。
受付でなく、ガイドプログラムを渡す窓口で申し込みをすると現金払いのみになるので注意してくださいね。
6Fで刀剣乱舞コラボパネルが撮影できる

チケット購入後にすぐエレベーターで会場へ向かいます。
その際、まっすぐ展示会場へ行くのではなく、一度6階に立ち寄ると刀剣乱舞コラボパネルが撮影できます。
スタッフの方が案内して下さって、1グループごとにしっかり撮らせてくれるので混み合うことなく撮影出来ました。




もののふの心の展示は刀剣だけではない!ここも注目すると面白いよ
刀剣以外にも絵巻物や屏風絵図が多く展示されていました。
刀以外の美術品も面白いものが沢山あります。
- 刀が邪気を払うアイテムとして描かれる
- 長い物語の場合は扇でハイライトが見れる
- 膝丸伝来記を読み解くと平家にも源氏にも縁ある人物のもと流通している
個人的に次でちょっと話していきます。
酒呑童子絵巻・頼光朝臣酒呑童子オ退治之図
渡辺綱が酒呑童子と戦う絵巻と、鬼の首を落としたが首だけで頭にかぶりつくという絵巻が見れます。
渡辺綱が使うのは髭切。
髭切で鬼を退治した姿が描かれています。
また平井(藤原)保昌が箒で小鬼を掃いている姿も見れる。ユーモアらしい。
鬼=邪気、刀によって邪気を祓うという少しオカルトチックなアイテムとして描かれていました。
平家物語図扇面
扇の面に平家物語のワンシーンが描かれていてハイライトが見れる。
大雑把に概要掴みたい人向け。
その中に敦盛の最期のシーンが今回展示されていました。
熊谷次郎直実が若き敦盛と対峙している部分。
首はまだ付いていた。
絵図で全体を把握できるのと、扇に描くって言うのがすごく日本的だなって思いました。
藤原定家も嵯峨野に引きこもったとき、扇に百人一首載せてたし扇に作品を残すのは伝統なのかな。
実に雅でした。
薄緑太刀伝来記
膝丸の伝来記。
誰に渡ったかが一目瞭然です。
また髭切のことも一部書いてあるので、どこで一緒になったかが見ると分かります。
湛増(熊野別当)に膝丸が渡ったのだとあり、平家と源氏と2家から助力を頼まれていたところに膝丸いたのか…って思うと、一歩間違えたら源氏の重宝じゃなくなるとこだったんだなっていうのが分かる。
良かったね、膝丸。
あとは「頼朝持ってるなー」って思うのは彼のところでやっと二振一具として揃うんですよね。
そのひとつ前は刀剣乱舞でも言われている義経が持っていた記録。
平家にも源氏にも縁ある人物のもとに行き通うのにほとんど定着しないのが面白い。
もののふの心の混雑具合は?展示を見て回るに必要な時間は?
平日の昼過ぎに行った肌感をまとめると空いている印象でした。
並ばずに入場出来る・見る順番が決まっていないから密を回避出来ると感じました。
平日は比較的空いているのでおすすめ
並ばずに入れるくらいの客数感
立地が東京ミッドタウンの中にあるということもあるかもしれません。
- 審神者だけではない
- 老若男女バランスよく来場
- 比較的男性が多い
ような客層でした。
あくまで私が行ったときの感覚ですが。
平日休みだったり、学生さん、社会人引退した人たちっていう感じだったので、密にならず鑑賞できました。
ねらい目です。
鑑賞時間は大体1時間から2時間を見るべき
刀だけでOKなら1時間で足ります。
ただ他の作品を隅々まで見ると2時間くらい必要です。
展示会は写真不可ですが、ノートに書き留めるのは認められています。
スケッチしたりメモしたりすると3時間くらい見ても良いかもしれないです。
音声ガイドプログラムの解説時間自体は35分
聞きながら鑑賞すると2時間くらい必要です。
- 一つ一つの解説が丁寧
- 刀剣乱舞のボーナストラックが3つある
ボーナストラックは通常の音声ガイドを聞き終えてから指示された数字の後に聞くのが話が繋がって骨喰藤四郎と一緒に見てる感が出ます。
とくに休憩のところ。
音声ガイド自体の収録は35分ですが、実際は鑑賞して説明聞いて…という流れなので時間は多めに見ておくと無難です。
最後はカフェで一服出来るよ
加賀麩を現代風スイーツと軽食にアレンジしている不室屋さん。
美術館の出口に併設されています。
くるま麩のフレンチトースト
お麩がフレンチトーストになっていました。
抹茶味かプレーンか選べます。
すごく和なのに洋…。不思議な感覚でした。


私は抹茶味を選びました。
抹茶シロップをこれに更にかけて頂きます。
めちゃくちゃ美味しかったです。
ぜひ一度訪れて欲しい…!
まとめ
刀剣もののふの心という展示。
その名の通り刀剣に重きを置いている展示な上に、刀剣乱舞コラボとして4振りいっぺんに見れる豪華な展示です。
それに加えて絵巻物や資料から当時のオカルトなものから、その課に描かれるユーモア・歴史の流れなども味わえる、単純に古代~中世の歴史と文化が好きな人も楽しめる展示でした。
何より最後にお麩スイーツが食べれるのも面白い!
全体的にモダンな雰囲気の美術館と併設カフェでした。
まだ間に合うからぜひ行ってみて下さいね。